職場の1分

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【1分怪談】番台から見えるもの

古い銭湯で、番台に座る仕事をしている。祖父の代から続く店で、今は自分がその役目を継いでいる。 閉店間際、女湯の暖簾の奥から、いつも聞こえてくるはずの物音が、ふと途切れることがある。 その日も、最後の客が帰ったのを確認してから、...
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【1分怪談】閉館後のプール

市民プールの夜間管理を任されている。営業終了後、施設全体を見回って、機械室の点検と施錠を済ませるのが仕事だ。 ある夜、いつも通り見回りをしていると、屋内プールのフロアに差し掛かったところで、水面が小さく波打っているのに気づいた。 ...
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【1分怪談】展示室の絵

美術館で警備員をやっている。もう五年くらいになる。 夜間の巡回も仕事のうちで、閉館後に館内を一周するのが日課になっている。 去年の企画展のときにあった話だ。 その企画展は、地元出身の画家の作品を集めた特別展示で、中でも一...
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【1分怪談】最終電車の忘れ物

地方の私鉄で駅員をしている。俺が勤めてる駅は、一日の利用者が数百人程度の、無人駅に近い小さな駅だ。 最終電車は毎晩23時47分発。それが出た後、駅員がホームの見回りをしてから施錠して帰る、っていうのが決まりになってる。 去年の...
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【1分怪談】境界標

土地の測量調査を手伝う仕事をしている。古い土地の境界確認や、分筆のための現地調査が主な業務だ。 これは、去年の秋、山あいの集落で行った調査でのことだった。 依頼された土地は、何十年も相続の手続きがされないまま放置されていた、古...
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【1分怪談】点検口の先

エレベーターの保守点検の仕事をしている。担当エリア内の古いマンションやビルを回って、月に一度、定期点検をするのが主な業務だ。 その日訪れたのは、築四十年近い、地方の小さな雑居ビルだった。エレベーターは一基だけ、昔ながらの狭いタイプで...
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【1分怪談】常連さん

コンビニで深夜バイトしてた頃の話なんだけど。 大学二年の頃、家賃と生活費を稼ぐために、駅前のコンビニで週四日、深夜のシフトに入ってた。時給が良かったのと、単純に人と話さなくていい時間帯が性に合ってたのが理由。 一人暮らしの女子...
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【1分怪談】309号室からの内線

ビジネスホテルのフロントで、夜勤専門のスタッフをしている。 深夜、フロントの電話が鳴ることは珍しくない。氷が欲しい、タオルを追加してほしい、そういった内線がほとんどだ。 ある夜、309号室から内線が入った。 出てみると、...
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【1分怪談】買取に来た客

古書店を営んで、もう二十年になる。小さな店だが、地元では多少名の知れた店だと思う。 この話は、開店してまだ数年の頃のことだ。 閉店間際、もう看板を下げようとしていたところに、一人の老人が店に入ってきた。灰色の風呂敷包みを大事そ...
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【1分怪談】倉庫の巡回

夜間警備の仕事をしている。担当しているのは、郊外にある大型の物流倉庫だ。 もう五年近くこの仕事を続けているが、深夜、決まった時間に館内を巡回するのが日課になっている。敷地はかなり広く、A棟からD棟まで四つの建屋に分かれていて、一晩で...
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