職場の1分

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【1分怪談】試着用の一本

駅前の眼鏡店で働いている。フレームの試着や視力測定のお手伝いをするのが主な仕事だ。 店には、試着用のサンプルフレームが何十本も並んでいる。棚卸しの際、その本数を確認するのも、月に一度の業務の一つだった。 ある月の棚卸しで、リス...
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【1分怪談】共有ドキュメント

在宅勤務で、チームと共有のオンライン文書使って企画書作ってた。 朝パソコン開いたら、昨夜保存した状態から文章が数行増えてる。 編集履歴見たら、深夜二時台に更新された記録があった。 その時間、チームの誰もオンラインじゃなか...
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【1分怪談】受付の名簿

冠婚葬祭の受付を手伝う仕事を、副業でしている。結婚式や法事など、依頼があれば各地の会場に出向く形だ。 これは、去年の秋に担当した、ある法事での話だ。 会場は地方の古い寺で、参列者は親族中心の、こぢんまりとした集まりだった。受付...
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【1分怪談】UFOキャッチャーの景品

ゲームセンターで、深夜シフトのスタッフをしている。 閉店作業の一つに、UFOキャッチャーの景品の補充と、機械内の在庫確認がある。ある夜、いつも通り確認していると、隅の方の一台に、見覚えのない景品が一つ紛れ込んでいるのに気づいた。 ...
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【1分怪談】風鈴

職場の先輩が、最近様子がおかしいという話を、同僚から聞いた。 普段から物静かで、あまり自分のことを話さない人だったが、ここ最近、休憩中にぶつぶつと独り言を言っていることが増えたらしい。仕事ぶり自体はこれまでと変わらず真面目で、周囲に...
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【1分怪談】現像した一枚

商店街の外れで、小さな写真館を営んでいる。祖父の代から続く店で、今でもフィルムカメラの現像を扱っている、数少ない店の一つだ。 これは、去年の秋にあった話だ。 顔なじみの常連客が、古いフィルムを何本か持ち込んできた。実家の整理を...
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【1分怪談】番台から見えるもの

古い銭湯で、番台に座る仕事をしている。祖父の代から続く店で、今は自分がその役目を継いでいる。 閉店間際、女湯の暖簾の奥から、いつも聞こえてくるはずの物音が、ふと途切れることがある。 その日も、最後の客が帰ったのを確認してから、...
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【1分怪談】閉館後のプール

市民プールの夜間管理を任されている。営業終了後、施設全体を見回って、機械室の点検と施錠を済ませるのが仕事だ。 ある夜、いつも通り見回りをしていると、屋内プールのフロアに差し掛かったところで、水面が小さく波打っているのに気づいた。 ...
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【1分怪談】展示室の絵

美術館で警備員をやっている。もう五年くらいになる。 夜間の巡回も仕事のうちで、閉館後に館内を一周するのが日課になっている。 去年の企画展のときにあった話だ。 その企画展は、地元出身の画家の作品を集めた特別展示で、中でも一...
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【1分怪談】最終電車の忘れ物

地方の私鉄で駅員をしている。俺が勤めてる駅は、一日の利用者が数百人程度の、無人駅に近い小さな駅だ。 最終電車は毎晩23時47分発。それが出た後、駅員がホームの見回りをしてから施錠して帰る、っていうのが決まりになってる。 去年の...
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