【1分怪談】UFOキャッチャーの景品

ゲームセンターで、深夜シフトのスタッフをしている。

閉店作業の一つに、UFOキャッチャーの景品の補充と、機械内の在庫確認がある。ある夜、いつも通り確認していると、隅の方の一台に、見覚えのない景品が一つ紛れ込んでいるのに気づいた。

古びた、うさぎのぬいぐるみだった。うちの店で扱っている商品ではなく、仕入れリストにも載っていない。

不思議に思いながらも、その日は特に対応せず、そのままにしておいた。

翌日、店長に確認したが、店長にも心当たりはないという。念のため、機械の中から取り出し、事務所の倉庫にしまっておくことにした。

その夜の閉店作業中、また同じ機械を確認すると、うさぎのぬいぐるみが、元の位置に戻っていた。

倉庫の鍵は自分が持っていたし、他に鍵を持っているのは店長だけだった。

念のため、もう一度倉庫に戻してみたが、次の日もまた、同じ機械の中に、うさぎのぬいぐるみが置かれていた。

それ以来、あの機械には触れないようにしている。景品の補充も、あの一台だけは避けるようになった。

先週、久しぶりにあの機械を覗いてみたら、うさぎのぬいぐるみは、いつの間にか姿を消していた。

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